日本社会は、超高齢社会のため社会保障費、特に医療費が年々増加傾向にあります。
歯科治療においては、虫歯や歯周病の“治療”と同様に、現在は“予防”の重要さが認知されてきています。歯が痛くもないのに、予防を目的に歯医者に行くことは、医療費の負担を大きくするのでは?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
実は、“残存歯と生涯医療費”には、関連性があることがわかっています。
今回は、お口の健康と医療費について解説します。
残存歯と生涯医療費の関連に影響を与えるお口の病気として“歯周病”が挙げられます。
歯周病は、歯を喪失する原因の一つであり、抜歯、ブリッジ、入れ歯治療などの歯科処置においても、もちろん医療費がかかります。
実は、歯周病の影響はお口の中だけではありません。
歯周病は、全身疾患に悪影響を及ぼすことがわかっています。
糖尿病
歯周病は、糖尿病における1つの合併症と考えられています。
歯周病の状態が悪化すると、血糖値コントロールに悪影響を及ぼすことがわかっています。
脳梗塞
歯周病がある人は、歯周病のない人の約2.8倍脳梗塞になりやすいという報告があります。脳梗塞は、早期に治療を開始することで後遺症を予防できますが、ケースによっては麻痺が残る場合には、長期のリハビリが必要です。
誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は、高齢者にみられる肺炎の1種です。気管に唾液を介して異物や食物が入ってしまうことで細菌感染を起こし肺炎になることです。特に、脳血管障害をもつ高齢者や、体力・免疫力が低下した高齢者が発症します。
忘れてはならないのは、歯周病は現在、歯を喪失する原因の1つであるということです。
残念ながら、歯を喪失することは、咬合の維持にも悪影響を及ぼします。そのため、1本の歯の喪失は、将来的に複数の歯の喪失のリスクが上昇するといっても過言ではありません。ご自身の歯を健康に維持することは、歯科治療における医療費の削減に直結します。
また、歯周病が全身状態に悪影響を及ぼすことについては、先ほどご説明いたしました。
20代、30代といった若いうちから、歯周病の予防に心がけることは、将来のお体全体の健康の維持につながります。結果として、生涯にわたる医療費の削減も期待でき、ご自身の健康への投資ともいえるのではないでしょうか。
今回は、残存歯と生涯医療費の関連性について、ご紹介いたしました。鴻巣市にございます当院は、歯周病の予防から治療まで、患者様のそれぞれの状態にあった治療を提供する歯医者です。歯医者として、お口の健康のみならず、患者様が生涯にわたって、健康に生活していただけるようなお手伝いができればうれしく思います。歯周病治療を再開したい方、定期的な予防を行いたい方はぜひお気軽にご来院ください。
医療法人社団デンタルケアコミュニティ
鴻巣院副院長
矢菅 華子 歯科医師
【経歴】
・平成22年 日本歯科大学 生命歯学部 卒業
・平成23年 松丸歯科矯正歯科医院 勤務
・平成24年 フォレストデンタルクリニック 勤務
・令和4年 フォレストデンタルクリニック鴻巣院 副院長 就任
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